過去二記事に渡って述べてきました「企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)」の概要

おおよそ伝わっておりますでしょうか。

今回の企業型確定拠出年金のすすめvol.3をもちまして、「企業型確定拠出年金のすすめ」完結となります。

目次は以下の通りです。

■積み立て(拠出)&運用をしてきたお金はいつもらえるのか?
■受け取り(給付)時の方法と税金
■運用益にかかる税金

まずは、給付の全体像を図でご覧いただきます。
素晴らしい図解がありましたので、引用させて頂きます。

というか、
このサイトを見れば全部解るやんけェ・・・と言いたくなるほど上手にまとめてます。
http://www.rokinren.com/kigyonenkin-support/company_dc/index.html

全体図をご覧頂くと一目瞭然ですが、加入者の状況によって様々な給付パターンが発生します。

ここでは、基本パターンになる「老齢給付」について解説します。

老齢給付とは読んで字のごとく、
歳をとってから貰うという事です。

まぁ、満期を迎えたって事ですね。

老齢給付による具体的な受け取り方

  1. 退職一時金
  2. 年金
  3. 退職一時金と年金の組み合わせ

になります。

この中から税効果を考慮しベストな受け取り方を選ぶ訳です。

必要となる情報としては

■総額でいくら給付されるのか?
■加入してから何年か?
※入社からの勤続年数とイコールではない場合がほとんど

です。

35歳独身男性の例を見てみましょう。

彼の入社歴は13年ありますが、企業型DCへの加入はまだ7年です。

28(35-7)歳から60歳まで積立、65歳まで運用を行った場合、37年間の加入期間が発生します。

そんな彼の37年間の積立・運用の結果が
40,000,000円だったとします。

受け取り方のセオリーとしては金額の大小にかかわらず、まずは退職一時金として受け取る方向で考えます。

退職所得には大きな控除があるからです。

退職一時金を受け取った場合の計算式
(収入金額(源泉徴収される前の金額) - ※退職所得控除額) × 1 / 2 = 退職所得の金額

※退職所得控除額

通常、退職金を受け取る場合の退職所得控除を計算する期間は入社からの勤続年数ですが、企業型DCの場合は加入期間(掛金を拠出した期間)を勤続年数と読み替えます。

今回のケースでは20年超になる為
800万円+70万円×(37-20年) = 19,900,000 円 となり
19,900,000円までは無税で受け取る事が出来ます。

しかし、彼の給付総額は40,000,000円ある為、まるまるを退職一時金で受け取ると控除しきれなかった分に課税されてしまいます。

退職所得の税率

控除しきれなかった給付分が
 20,100,000円 あるため、

(20,100,000 × 40%) - 2,796,000 =5,244,000の税金

( д) ゚ ゚

手取り減らして、コツコツ節税頑張って、最後の最後で500万も取られては徳井義実氏に笑われます。

何としても残った20,100,000円を無税で受け取りましょう。

ひとまず、給付総額40,000,000円の内、19,900,000円は退職一時金として無税で受け取る事に成功しました。

もう一度書きますが、
老齢給付による具体的な受け取り方は3パターン
あります。

①「退職一時金」
②「年金」
③「退職一時金と年金の組み合わせ」

この中から③「退職一時金と年金の組み合わせ」を選びます。

老齢給付金の受け取り方法は、5年以上20年以下の期間で「年金」として受け取る事も可能です。

そして、年金受け取りは所得税法上の「雑所得」になるんですが、小難しい話は他所のサイトに任せるとして

年金受け取り(雑所得)にも控除があるんです。

65歳未満の方なら70万円
65歳以上の方なら120万円

つまり、今回のケースでは65歳までは運用をし
65歳到達時から受け取る訳ですので、

年間120万円までなら税金がかからないということです。

20,100,000円を120万円で割ると、

16.75年

つまり、17回以上の受け取り回数を選択すると
無税で20,100,000円が受け取れるのです!

まぁ、期待はできませんが
厚生年金からも年金は給付されると思いますので
余裕をもって20回の受け取り期間上限を選んでおきましょう。

いやぁ、気持ちいいですね。
合法での節税。

そもそも合法じゃない節税は脱税なんですけどね。えぇ。

ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。
割とお役に立てたのではないでしょうか。
せめて、メルカリの紹介リンクぐらいは踏んでほしいものです。

今回の記事もなかなかのボリュームになりましたね。
おかげで仕事が全然すすみませんでした。
今日も残業です。

これ以上は愚痴しか出てきませんので「超長期投資のすすめ」三部作を〆させて頂きますが、
今回も最後にすごい事を言いたいと思います。

この記事を読んでいる大半の方は投資家だと推測しますので、既にお気づきの方も多いでしょうが、確定拠出年金で得た投資による運用益は全額再投資に回っております。

つまり。
確定拠出年金では、いくら稼いでも運用益は全て  非課税  という事です。

最後までお読み頂きありがとうございました。