今回も前回の記事からの続きで、vol.3をもって「ギャンブルと税金」完結です。
前回は公営競技と税金について書きました。

残りは公営くじ(宝くじ、ロト、totoなど)と民営ギャンブル(?)であるパチンコについてですが、ここまでの話と関連性が非常に高いので、先にパチンコと税金について書きます。

風俗営業法ではパチンコ・スロットはあくまでも遊戯であるとの解釈ですが、前々回の記事で説明した様に三店方式により、最終的には現金に換金する事がほとんどです。

所得税法基本通達36-1に
『収入金額とすべき金額』は、その収入の基因となった行為が適法であるかどうかを問わない
とあります。

よって、パチンコの換金方法が適法かどうか疑問が残ったとしても収入があれば課税される可能性があるという事です。

この条文の解釈によると、麻薬の売買で手にしたお金も、売春で手にしたお金も申告しなきゃいけないって事ですね。

そこの売人と女子高生!
所得税の申告し忘れてるぞ!!

脱線しました。

話を戻すと、パチンコやスロットは税務上では公営ギャンブルと同様、一時所得として申告する事が義務付けられています。

前回、かなり触れましたが、

一時所得という事になると、はずれ馬券同様に
パチンコやスロットで負けた分は経費にならない事が多い様です。

まぁ、こんなんじゃ誰も申告しませんよね。
かくいう、らいおんもした事ないですし。(時効です)

ただ、有名雑誌でライターをしていたり、
CSなどのパチンコ番組に出ている様な著名人パチンカー・スロッターさん達はキチンと申告している様です。

その場合は、「一時所得」ではなく、「事業所得」もしくは「雑所得」として申告しています。

プロとして活動されている方たちは、もちろん負けた日の分を経費算入する為に紙面に載せたり、「どこのお店で」「どの台で」「いくら使った」というのを明確に記録し残しています。

ここまでする事で、負け分も経費に算入する事が認められやすくなる訳ですね。

まぁ、一般人には税務調査もしようが無いですから
ほぼ関係ない話でしたね。

では、いよいよ最後に公営くじ(宝くじやロト、toto)と税金について書きます。

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宝くじの賞金に税金はかかるのか?

この話は、ご存じの方が多いでしょうね。 
宝くじ買ってる人も多そうだし。

そうです。

公営くじは全部、非課税です。

宝くじで前後賞併せて7億円貰ったら、7億円全部あなたのものです。

翌年に住民税が!なんて事もありません。
もちろん翌年の国保料にも影響はありません。

余計な心配はせずに、どうぞ7億円当ててください。

公営競技の払戻金には税金がかかるのに、公営くじは非課税かよ!
なんてしょうもない事を言う人は居ないと思いますが、少しだけ掘ると、

宝くじは非課税と書きましたが、無税では無いんですよね。実は。

と、いうのも既に払ってるんですよ。

宝くじの賞金については、当せん金付証票法という法律で次の様に定められています。(抜粋)

宝くじは、その売上金をもって、地方財政に当てるための資金として確保することが目的とされている。(第1条)
当せん金品には、所得税を課さない。(第13条)

13条については前述の通りですが、1条では
地方財政に当てるための資金として確保と書いており、

宝くじの売上の約40%が地方財政に回されているのです。

つまり、1枚300円の宝くじを購入する為に
120円の税金を払っているという事になります。

宝くじ売上の用途

よって、外れ券にも税金を払っている訳です。
どうです?ちょっと悔しいでしょ笑

これらの事より、公営くじの賞金には所得税は課されない訳です。
二重課税になっちゃいますしね。

なんか、構成上、イラっとさせたまま終わってしまいそうなので、宝くじにまつわる裏ワザを一つ書いて終わりにします。

宝くじが7億円当たったとします。

もちろん所得税や住民税はかかりませんので、
7億円全てがあなたの手元に残ります。(振込手数料は引かれるけど)

そこで、両親に1億円プレゼントしようと思った場合、1億円に贈与税がかかります。

贈与税の税率はかなりエグイです。
最大55%持っていかれます。

贈与税税率表

ちなみに1億円贈与すると、贈与を受けた方が約5千万円を納税しなければいけません。

これでは贈与を躊躇しますよね。

しかし、これが共同購入だった場合はどうでしょう?

共同購入とは、文字通り
皆でお金を出し合って宝くじを買うという事です。

その中で誰が買った分が当たった!とか分かる訳無いですから全員が当選者になります。

そして賞金の分配率や分配金の計算は次の通りです。

これで、贈与ではありませんので贈与税はかかりません。

一つ注意点を書き添えますが、受け取り時は共同購入者全員で受け取りに行ってください。
(※委任状でも大丈夫)

さもないと、受け取り時に居た人の分しか高額当選証明書が貰えず、高額当選証明書を持たない人に分配すると贈与になってしまいます。

これで皆ハッピーです。

一応、保身の為に書きますが、
自分一人で買ったのに贈与税払うのが嫌だから共同購入って事にするかwってのは脱税ですからね!

最後までお読み頂きありがとうございました。